ポリファーマシー(多剤)研修会 1月23日実施
お薬の相談事業として「ポリファーマシー(多剤)研修会」と題しまして、市町村の保健師や管理栄養士などの保健事業担当者向けに研修会を阿南市文化会館(夢ホール)で行いました。
高齢者などで薬が増えるごとに、様々な理由(飲み忘れや飲み間違い、薬の重複や飲み合わせ、長期間服用による副作用など)で有害事象が起きやすくなります。
高齢化で疾患が増え、受診する診療科や病院が増えてしまい、薬の種類も増えてしまうのが、多剤併用になる主な原因です。
そこで薬剤師がきちんと介入することで、お薬の整理をしたり、減薬や処方変更などを提案することで有害事象の対策ができます。それがポリファーマシー対策です。
かかりつけや近隣の薬剤師にそこまで相談できない方もいらっしゃるので、そういった方を市町村の保健事業担当者とともに見つけ、薬剤師が訪問したり、アドバイスするのが今回の事業の目的です。
今回、徳島県南部の自治体の方々に、徳島県薬剤師会が作成した資料をプレゼンし、ポリファーマシー対策で薬剤師と連携のご協力をお願いしました。
ご多忙のなかご参加いただいた皆様から、いくつかご質問やご意見をいただき有意義な時間だったと思っております。
皆様からは、現場では多剤併用されている患者さんを目の当たりにすることは多いが、薬に関しては分からない点があるので、どこまで介入して良いのかわからないという意見が多かったです。
研修会から1週間後、ご参加いたただいた皆様に、ご意見やご要望などをお伺いしたところ、皆様からポリファーマシー対策の重要性はよくわかったので、今後注視していきますと前向きなご意見を頂けました。
その後、一自治体からは一度打合せをしていただけることになりました。
来年度も事業は継続していくと思いますので、地域の皆様のお役に立てるよう準備していこうと思います。
市民の皆様には、今後もお薬にお困りごとがあればお近くの薬局薬剤師に気軽に相談できる環境づくりを考えていきたいと思っています。
管理薬剤師 内田浩二
参考:徳島県「データヘルス」推進事業、重複・多剤(ポリファーマシー)対策事業、安全薬物療法ガイドライン2015